仮想化基盤のあれこれ

とあるIT企業でプリセールス所属だけどポストセールス(いわゆるデリバリー)を担当してます。VMware社製品が中心でしたがそれ以外にも手を広げ始めました。まぁクラウド時代なのでAWSとかAzureとかですね。

VMware Cloud on AWS の SDDC 1.22がやってきた

こんにちは、Yos235です。

 

2023年5月2日、SDDCバージョン1.22がやってきました。
2022年9月20日のバージョン1.20以来、7.5か月振りです。
その前の1.19が2022年6月29日、さらに前の1.18が2022年4月5日なので
だいぶ久しぶりな感じがしないでもないと思われがちなのですが、
奇数番号はオプションリリースなので、5.5カ月→7.5カ月ってことで
ちょっとの差、ですかね。

気になるアップデートといえば、NFSデータストアがマルチパスになったこと
かと思いますが、どうやらAmazon FSx for NetApp ONTAP向けのようです。
細かいところはこちらを確認ください。


貧乏くさい私にとってそれよりも気になる(ちょっと前の)リリース情報を
見つけたので確認してみました。

それは何かというと、eDRS(ErasticDRS)の仕様変更です。

docs.vmware.com

Optimize for Lowest Cost の時の、下限値が20%から40%に緩和(といっていいのか?)
されたこと。ストレージは安全を見てホスト数を増やそうとしたり、減らそうとしないという
ありがたーい制御をしてくださっていたのですが、これによってホスト数が多い時に
20%を下回らないと減らしてくれないって状況が改善されそうな気配。

超単純計算では、だいぶ安心感(お財布にとって)が有りますね。
4ホストで20%だとすると、3ホストになって26%
4ホストで40%だとすると、3ホストになって53%

Rapid Scaling の時は、下限値が0%=手動スケールインだったのが、CPUとメモリは50%
ストレージは40%設定が追加されました。(拍手)

ついでに、増やすときのホスト数が以前は2だったが今回から4に増えたようです。
VDI用途に使われているとするとこのくらいのスケールアウト/スケールインしてくれると
安心ですよねぇ(お財布が)

 

ついついVDIのことを考えちゃいますが、やっぱりクラウドサービスってのは
スケールアウト、スケールインするってのが大事だったりするんで、
こういう改善は有難いなと思いつつも、リザーブするほうが圧倒的に安いので
なかなか難しいところよね、と思います。

今日は、この辺で。