仮想化基盤のあれこれ

とあるIT企業でプリセールス所属だけどポストセールス(いわゆるデリバリー)を担当してます。VMware社製品が中心でしたがそれ以外にも手を広げ始めました。まぁクラウド時代なのでAWSとかAzureとかですね。

DRSがいい感じにバランスしない

こんにちは、Yos235です。

 

昔むかし、あるところでDRSを有効にしたvSphere(VDI)基盤がありました。

VDIで不届きものがいたので、同居しているマシンを良い感じに退避してくれて

負荷を分散するってことができる、はずでした。

 

が、vCenterから見たときに、平準化されてないよね?って気づいた方々も

いらっしゃったようで、それがなんでだろ、と調べたことがあります。

その時の情報がみつかったので、備忘録的に置いておきます。

 

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vCenterで表示されるホストのメモリ使用率にはConsumedMemory(消費されたメモリ)が使われており
DRSのホスト間での偏り計算にはActiveMemoryが使われます。
その違いが(管理者から見た際の)バランス調整不足の原因となることがあるようです。
 
DRSのAdvancedオプションに PercentIdleMBInMemDemand という値があり
デフォルトの25(%)より大きくすることで、平準化が期待できるようです。
また、このPercentIdleMBInMemDemandの値については以下KBより
物理メモリが充分余裕のある状況では100(%)にすることが適切であるとの記載がございます。
 
DRS performs unwanted memory load balancing moves or DPM excessively consolidates memory. (2059868)
 
> In environments where the memory size of all virtual machines is fully backed by physical memory,
> setting the value to 100 percent is appropriate. 
 
なお、この設定値変更には以下のKBを参考にご確認ください。
Changing the default behavior of Distributed Power Management in vSphere (2059354)
 
ーーーーここまでーーーー
AcitveMemoryとConsumedMemoryの違いは以下の25ページ目をご覧ください。