仮想化基盤のあれこれ

とあるIT企業でプリセールス所属だけどポストセールス(いわゆるデリバリー)を担当してます。VMware社製品が中心でしたがそれ以外にも手を広げ始めました。まぁクラウド時代なのでAWSとかAzureとかですね。

vSphere7.0u2aが出ました

こんにちは、Yos235です。

 

UpdateX に a とか c とかが付くようになった場合、

意外とヤバい問題があった、という事がわかります。

 

定期的なリリースを待たずに「こっちに差し替えてね!」という意味ですし、

今回だと2021-03-09にリリースしたUpdate2を2021-04-29に差し替えという

50日後のリリースということなので、超突貫での修正という事でしょう。

 

そんな時にはリリースノートを確認。。。といってもすでに置き換えられてるので

取りうる対策としては、「最新版が出てもすぐに当てない」という消極的な

自己防衛しかないんですよね。。。残念ながら。

 

 

怖いもの見たさで一応リリースノートを確認してみますと、

docs.vmware.com

 

PR 2727885: UEFI booting of ESXi hosts might stop with an error during an update to ESXi 7.0 Update 2 from an earlier version of ESXi 7.0
 →UEFIブートのマシンをアップデート変えると止まる。

 

PR 2745889: When you upgrade ESXi hosts by using the esxcli software vib update command, new VIBs might not be installed

 →ESXCLIでアップデートするとVIBがインストールされない。

 

PR 2740544: Some NSX-T features might not be available after an NSX-T upgrade on ESXi 7.0 Update 2 hosts in an environment with VMware NSX-T Data Center

 →NSX-Tのポートミラーなど一部機能がアップグレード後使えなくなる

 

PR 2747220: After an ESXi host upgrade to ESXi 7.0 Update 2, VMFS volumes fail to mount on Serial Attached SCSI (SAS) storage
 →SASストレージ見えなくなる(VAAI連携しているものをアップグレードすると)

 

PR 2738401: Persistent volume claims (PVC) might fail because of first class disk (FCD) metadata overwrites
 →(これはよくわからん…)

 

PR 2740977: If ESXi fails to detect the end of the TPM2 ACPI table, then ESXi hosts fail with a purple diagnostic screen
 → TPM有効な時、暗号化ACPIテーブルの最後を検出できないと、PSOD

 

うーむ、なかなかに致命的な問題があったんですねぇ。

 

何はともあれ、自己防衛(ステージングとか、誰かがチャレンジするのを横目で確認とか)が大事ですね。

 

今日は、この辺で。